保存安定性が増粘・膨張する理由PUカラーペースト顔料の粒子表面の極性と分散媒の極性のマッチングや相溶性が悪いことが主な原因です
顔料を親油性ロジン樹脂で処理すると、特に添加量が多い場合に粒子表面の極性が低下し、PUカラーペーストの着色に使用した際に分散媒から分離しやすくなり、膨張を示しやすくなります。すなわち、顔料粒子同士が凝集し、分散媒から着色剤が析出して沈殿する。
2. 分散剤の分子量を調整する
分散液の安定性を向上させるために、PU カラーペーストの調製中に添加剤が添加されます。添加剤の選択では、添加剤の分子量、高分子量の添加剤、特に長鎖脂肪鎖や分岐鎖を持つ添加剤に注意を払う必要があります。空間バリア原理により、顔料粒子の蓄積を防ぎ、それによって増粘または膨張の現象を改善します。
3. PU顔料の表面処理
水性媒体中での分散安定性の向上、または親水性アクリルモノマーによる顔料のコーティングにより、増粘と膨張が大幅に軽減されます。
また、水質や色素のpH値が酸性の場合には雑菌が繁殖しやすく、凝集、増粘沈殿、ひどい場合には凝集、膨張を引き起こします。